
耳と眼で 宇野文夫:ピアノ作品集/中村和枝(ピアノ) KRS-5622(仕様:CD)
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耳と眼で、時間と空間を造形し 心の宇宙を表現する 宇野文夫の4つのピアノ作品
宇野文夫は、1980 年代から 40 年に渡り、室内楽やピアノなどの作品を創作、発表し 続けてきた。作風は時代によって変化しているが、現在その音楽は、無調音楽でありな がらときに中心音や調を感じさせ、フレーズや形式に関しては無定形のようでいて明瞭 なまとまりや反復も聴かれるもので、絵画に譬えれば抽象と具象の間に位置するような音 楽となっている。例えば、ソナタ第3番「曙光」では、気まぐれに現れる多彩なフレーズや 楽想と、繰り返し現れる一様な下降音形とが、交互に出現して全体を構成している。 こうした彼の音楽は、20 世紀後半以降の新しい音楽の傾向、シュトックハウゼン、ブーレーズやケージ、ライリーらの作品を意識しつつ、現在のこの地に於ける自らの音楽を模 索した結果としてのものである。最初期には、ミニマル・ミュージック、偶然性、システマテ ィックな思考法などを意識して取り入れていたが、1990 年代からは、自由で即興的に発 想されたアイディアを基に発展させていく方法を採っている。 彼は、多岐に渡る音楽に影響を受けている。ピアノ音楽に関しては、上記に加えベートーヴェン、ショパン、シマノフスキ、シェーンベルク、アイヴズ、ソラブジ、武満といった作 曲家を挙げている。
ピアノ以外では、プログレッシヴ・ロック、フリー・ジャズ、そしてブルッ クナーの交響曲からも多大な影響を受けている。 今回、初の録音作品として、ピアニスト中村和枝により初演された独奏作品を、彼女の 演奏により再録音し、まとめてリリースした。中村は、長く現代音楽の最先端で活躍してき たピアニストで、ブーレーズやシュトックハウゼン、ファーニホウらの作品の演奏を始め、 多数の新作初演にも携わっている。既に数点の CD も発表しており、高い評価を得てい る。 この録音は、宇野の職場である神戸学院大学のメモリアルホールを使用し、足掛け5年に渡って4回のセッションで行われた。
収録曲:
1.ピアノ・ソナタ第3番「曙光」平成15年
Piano Sonata No.3 “Dawn” 2003
2.ピアノのための「破片I」平成21年
Fragment I 2009
3.ピアノ・ソナタ第4番「耳と眼で」平成22年
Piano Sonata No.4 “With Your Ears and Eyes” 2010
4.ピアノ・ソナタ第1番「史書の扉から」平成8年
Piano Sonata No.1 “The Incipit of a Chronicle
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