黒い星を探せ / デューイ・レッドマン・カルテット
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ジョシュア・レッドマンの父であり、キース・ジャレット・カルテットの一員として活躍したテナー奏者、デューイ・レッドマンが脚光を浴びるきっかけとなった66年のサンフランシスコでのライヴ・アルバム。
「デューイはキース・ジャレットと組む前にはオーネット・コールマンのグループにいたが、彼は終始コールマンに刺激を与え続け、彼から受けた刺激によってコールマンは新しい世界に踏み出すことができた時期がたしかにあったといえるのである。それほどデューイの個性は強烈だし、彼のサックスは底知れぬ深さと神秘性を持っている。ぼくは72年の夏、ニューヨークでたまたま友人たちとジャズ・クラブ“ヴィレッジ・ヴァンガード”をのぞいたとき、このデューイ・レッドマンのプレイに接することができた。このときは、アルト・サックスも吹いていたが、力強さ、魔力にみちたプレイにおいて、最近のオーネット・コールマンをしのぐものを感じさせたのである。不気味さ、人声を思わせる雄叫び、アフリカン・エコーなどの点をとってもユニークであり、底知れぬ可能性を見出すことができるのだ。『よい音をもたなければ、テクニックがあっても意味がない』とデューイは言っている。この場合、よい音の意味は難しいが、それはたんにムード的に美しいという意味とは異なり、それに人間の真実がこもっており、血が通っているかどうかということが大切になる。フリーキーでダートな音にも生命が通っていればそれは良い音であろう。72年に彼の生の音をきいたときには、その人間臭い音に惚れたものである。彼が求めるグッド・サウンドはそのような血の通った音に違いないのである。このアルバムからもそういったデューイ・レッドマンの姿勢をみることができる。」・・・・岩波洋三(前回発売時ライナーより)
release 2021/5/1
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