フリーダム・イヤーズ / アンソニー・ブラクストン
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ポスト・フリー・ジャズの最重要アーティストであるマルチ・リード奏者、アンソニー・ブラクストンが混迷と萌芽の時代を潜り抜けフリーダム・レーベルに残した、チック・コリアとの伝説のセッションを含む全てのレコーディングを2枚のCDに収め完全復刻!
『コンプリート・ブラクストン』は、5つの編成の8曲の演奏だからバラエティにとんでいる。とりとめのない世界のようで、逆にブラクストンの世界の広がり、貪欲さが伝わる。ここで注目なのは、チック・コリアとのセッションだ。ブラクストンは、ここからサークルというバンドが生まれることになるが、これはその前段階と言ったところ。これらを経て、彼らはバンド活動を開始することに決したのだろう。『サイレンス』は、渡仏直後の録音だが、このリロイ・ジェンキンスとリーオ・スミスとの演奏は、シカゴ時代からのもので、半ばレギュラー・グループ的な親密な関係をもったセッションだ。シカゴ前衛派のエッセンスと言っていい。『タイムゾーン』のシンセのリチャード・タイテルバウムは、イタリア前衛電子音楽集団ムジカ・エレクトロニカ・ヴィヴァの一員。シンセといってもキーボードではなく、微妙なスイッチの加減で音が大きく変わる、むしろナチュラルな現象を扱う楽器と言っていいのかもしれない。・・・・青木和富
Disk 1 メンバー:
アンソニー・ブラクストン(as, ss, cl, c-cl, fl)
チック・コリア(p)
ケニー・ホイラー(tp, flh)
デイヴ・ホランド(b, chello)
バリー・アルトシュル(perc, bell)
ロンドン・チューバ・アンサンブル
録音:1971年2月4.5日/ロンドン
Disk 2メンバー:
Track 1-2:
アンソニー・ブラクストン(reeds, misc. instruments)
ルロイ・ジェンキンス(vln, misc. instruments)
レオ・スミス(tp, misc. instruments)
録音:1969年7月18日/パリ
Track 3-4:
アンソニー・ブラクストン(ss, as, c-cl)
リチャード・タイテルバウム(moog, synth)
録音:1976年6月10日& 1976年9月16日/ ニューヨーク
■オリジナル・デザインE式紙ジャケット
release 2021/7/21
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