桜井昌司/想いうた (SAKURA-001) CD

冤罪に巻き込まれ獄中生活29年。塀の中で生まれた歌がここに。

殺人犯の濡れ衣を着せられ、獄中で過ごした29年。1日1日を精一杯明るく、前向きに生きてやろうと決意し、歌を作り始めた塀の中。無罪を勝ち取って社会に戻ってきてからの毎日は、獄中で無罪を叫ぶ冤罪犠牲者を励ますために全国を奔走することに費やした。しかし、歌を作ってみんなに聴いてほしい、という夢がなくなることはありませんでした。塀の中で見た夢や希望が歌になり、その歌を集めたのがこのアルバムです。是非、聴いてください。

「逮捕された時、私は20歳、1996年に仮出所した時、私は49歳。2011年に無罪を勝ち取ったとき、私は64歳。人生のいちばん活動的な時期の時間と、自由を奪われました。しかし、私は無実なのだから、何時かは必ず勝てると信じて夢を失いませんでした。私は不運でしたが不幸ではありません。冤罪事件に巻き込まれたことで、人生について深く考え、そして素晴らしい人たちにも出会えました。

私は、私を刑務所に送った人たちを恨んではいません。人間は過ちを犯す生き物です。しかし、過ちに気づいたらせめて謝ってほしいと思います。そして、二度と冤罪が起きないような仕組みを作ってほしいと思っています。そのためには大勢の方々に声を上げていただくことが必要です。このCDを通じて、多くの方が冤罪の悲惨さに気づき、興味を持っていただければ幸いです。」

＜収録曲＞
1. キンモクセイ
2. 誰かのふるさとに
3. 闇の中に
4. かあちゃん
5. 声が聞こえる
6. かえろかえろ
7. 屋台酒